平成25年度 夏山合宿 唐松岳から 

 平成25年7月26日(金)から29日(月)にかけて本会のメイン行事夏山合宿が行わ
れた。今年の夏山合宿は、S(スペシャル)チーム・Y(山の会)チームの2手に分か
れての展開となった。Sチームは唐松岳から北上、不帰キレットを超え鑓温泉で1泊、
猿倉へ下山し八方へ戻るルート。Yチームは唐松岳より南下、五竜岳・鹿島槍を縦走し
扇沢へ下山するルートである。昨年の夏山合宿剱岳へ向かう途中、丁度朝日が昇った連
峰を今年は歩き反対側から剱岳立山を見ようという訳である。


                            唐松岳
<Sチーム 唐松岳・不帰嶮から鑓温泉>
第1日目 曇り晴れガス
 平成25年7月26日(金)午前4時、野崎伊藤宅集結。植竹会長挨拶の後、予定通り
出発の運びとなりました。突然、CL伊藤さんが、組内葬儀執行委員長という事態に遭
遇。参加不能となってしまいました。止む無く植竹会長がCLで出発。荒木・海津・和
知車(植竹運転)3台で出発した。

                 カントリーイン柏原(柏原館)
 3台の車は、東北・北関・上信長野高速で北アルプスを目指しました。途中、波志江
(休憩)、東部湯の丸SA(朝食)から長野ICで低速に降り、柏原館に寄り、カントリー
インのご主人に会う。和知車を依頼。八方尾根ゴンドラ山麓駅まで送って頂き、五竜・
鹿島組に合流しました。

 
            八方ゴンドラ                      クワッド
 9時15分発で兎平まで。更に4人乗りのリフトを2回乗り継ぎ、八方池山荘前で降
り、各自の山装を整え全員で写真を撮りました。
 乗り物で高度を稼ぎ、お花畑を眺め、赤花下野草・唐糸草のピンクや赤が目立ち、車
百合・小梅恵草・九階草・唐松草・蛍袋など数え切れない程の花花花・・・。まさに百
花繚乱そのものでした。
 
          リフトを乗り継ぐ                     八方池付近
 野の辺一帯は人ひとの連続。まったくの驚きの山々です。八方池手前のケルン脇で、
昼食を摂り、第2・丸山ケルン、唐松山荘へと足を進めた。


              明日向かう不帰キレット方面
 八方池周辺は、白馬三山の絶景スポットで知られている。そして、登山道沿いは、高
山植物の宝庫でした。信濃金梅・白山一華・千島桔梗・伊吹麝香草・絹笠草・稚児車・
白根葵・青ノ栂桜・岩鏡・御前橘・黒百合・・・・など可憐な花たちは、疲労感を一瞬
忘れさせてくれる優しさがあります。唐松山頂午後2時55分到着。休憩後一旦小屋に
入り、今日のうちに唐松山頂を極めようと空身で山頂を目指しました。幸いガスっぽい
空で、雨襲来の危険もありましたが、何とか落ち着き三角点にタッチし、記念の写真を
撮りました。そして、山頂エリアの北端に、藤田名誉会長が御携した前会長故木村さん
の遺志を天に戻しました。心中悲痛なる一瞬でした。心なしか、剣・立山側の空が一瞬
明るみを射し、明日の天気を予感させる一日が過ぎました。そして、伊藤さんが、急遽
葬儀のやり繰りをして山荘に到着しました。

第2日目 曇り後雨一時雹雷


                            唐松山頂小屋前にて
 五竜組・鑓温泉組午前5時出発。お互いに握手を交わし再会を期す。昨日登ったから
松岳に登頂。今日は、天下の嶮のひとつと言われる、不帰ノ嶮を踏破するのだ。不安と
期待複雑な心境を押し殺し、通過しなければならない。昨日見た不帰岩連峰は間近に来
ると大変鋭く嶮しい岩場の連続です。
 V峰に向かって直ぐ、得撫草の群落を見る。ここはV峰とも黒部側を下り気味に巻い
てしまい岩場らしき下降は無し。一旦コルに下り着き、第U峰を南峰に登り返します。
このピークの頂稜は展望台です。北峰まで緩い屋根を伝わっていく感覚です。しかし、
東の不帰沢源頭は直下に大雪渓を横たえていて300m程の絶壁を掛け、私達は此れを
見ながら下降しなければなりません。今日の最も嶮しい核心部の真っ只中にいるので
す。鎖・梯子の連続です。そして、岩場だけの垂直に立ちはだかる岩壁は、何処に足を
乗せれば良いのか判りません。ホッとして、這松と砂礫の急斜面に黄色の石楠花を見
る。T峰を通過するまで、雨は降らないでいてくれた。T峰も結構嶮しい岩稜の上り下
りで手強い山だ。まだ、雨は来ない。天狗の大下りにかかる。コルで一旦休み、見上げ
る岩山に一歩を進めます。頂上は、雲に覆われ見えない。我慢の上りに徹してガスの中
に入る。頂上は、まだまだ登りが続く。時々岩壁に千島桔梗や稚児車の花があり心を癒
してくれた。
 やっと頂稜へ登ったが、天狗ノ頭では有りません。雨がきました。平坦な尾根状にな
りました。右は、尾根の断崖の縁で白い雲が離れません。左の黒部側はなだらかです
が、降雨に霞み風が強くなりました。やがて、雷鳴と共に氷混じりの雨が激しくなりま
した。雨がヤッケに浸み込み左の腕が冷たくなる。寒さと風が体温の低下を加速させる
ようで、不安が募った。
 ここで、名誉会長の決断「我がパーティの歩行が極端に遅くなり暗くなっても鑓温泉
に到着不可能」が提案され、此れが実行された。決断がもう少し早かったら、追い越す
登山客に「鑓温泉から天狗山荘への変更」を託すことが出来たのにと悔しがることしき
りでした。
 しかし、天は味方しました。なんとこんな時間になっても私達の後から唯一人の登山
者が風雨の中から現れてたのです。極端な言い方ですが、「地獄に仏」です。伝言を依
頼したのは言うまでもありません。暫く無言で急ぎ足の登行が続きました。そして、ガ
スの中から「天狗小屋300m」の道標を発見したのです。第2の「地獄に仏」の言葉
で、有難さ運の良さを重ねて実感した。気分が明るい方向に傾きました。
 やっと、風雨の中からガスに絡まった天狗ノ池と天狗山荘の屋根が見えた!!山荘の
マスターは、ニコニコ顔で私達を迎えてくれた。13時55分でした。
 山荘の綺麗さ快適さは驚きです。早速部屋へ。コマクサの間、上下で16人部屋を4
人で使用。乾燥室で身体の芯まで温まった。食事は上等で鍋物まであった。寝具は十
分。伝言を依頼した御仁も滞在されて、早速お礼を申し上げ言葉を交わした。鑓温泉に
は天狗山荘のマスターから連絡済み。とのこと、山男の博愛の心に感謝です。

第3日目 ガス霧雨・晴れ間
 暖かな朝食を頂き、雨具を着けて午前6時出発。いきなりガスの雪渓を左上。稜線に
出ます。稜線上で雷鳥の親子が現れ、私達を先導しています。周辺は雪渓で覆われてい
ます。やがて、鑓ケ岳と鑓温泉の分岐に到着。時間もあるので名誉会長の鑓ヶ岳登頂の
お勧めがありましたが、残念ながら諦めることにしました。


                       大出原のチングルマ
 大出原目指して、下降の一手。日本三大お花畑のひとつ。信濃金梅・深山黄菫・南京
小桜・高根塩釜・白山一華等々。きりがありません。突然予期しない急な雪渓に遭遇。
軽アイゼンの良さを実感しながら、不安そこのけ安全下降です。更に、不帰の岩場に匹
敵する鎖場を下降し、滝の連続を脇目にダウンオンリーを強制させられました。
 9時40分、鑓温泉に到着。のんびりと寛ぎ、足湯を楽しむ。男湯をバックに記念撮
影?小日向のコル目指して下降に入りました。しかし、雪渓の横断があり、中々先がコ
ルが近づきません。小屋のすぐ脇は湯ノ又沢の大雪渓。また、アイゼン装着。長い下降
は、否応無しです。下れば鑓ヶ岳雪渓の登り直し。
 小日向の大水芭蕉に驚き、今度は猿倉目指して大下降。ブナの巨木を目当てにやっと
到着。猿倉ターミナル。途中のアジサイが印象的です。

第4日目 雨
 快適な一夜のカントリーイン柏原館を辞し、山行第4日目、今日はYコースとの合流
地「大町酒の博物館・薬師の湯」に向かいます。国道148を南下。青木・中綱・木崎
の三湖を経て、大町アルペンラインを通り目的地の?に到着。9時過ぎにY組は到着し
入浴。3日間の汗を流していました。
 無事の山行の成功と再会を喜び合い歓談の後帰宅の途に着きました。
                               (古矢 記)

 

 

 

 

 

 

 

 

○参加者  藤田(CL)、和知(SL)、金丸(会計)、古矢(報告・記録)
○コースタイム
  7/26 黒羽=野崎=東北道・北関(波志江PA)・上信道(東部湯の丸SA)・長野道=
       03:30 04:00          06:35                07:12
      リゾートイン柏原=白馬山麓駅=八方池山荘−八方池−第3K−丸山K−
      08:50            09:15        10:00         11:50   12:30   13:40  
      唐松山荘−唐松岳−唐松山荘(泊)
      15:20    
  7/27 唐松山荘−唐松岳−不帰ノ嶮U南−U嶮−嶮T−キレット−天狗大下り−
       05:00      05:30     06:45(朝食)    09:35 12:15           12:40
      天狗ノ頭−天狗平−天狗山荘
                   13:55
 7/28 天狗山荘−鑓温泉分岐−大出原−花見−鑓温泉小屋−湯ノ入沢雪渓−鎖場−
       06:00      06:45        07:05〜20       09:40       
      小日向コル下 − 猿倉 = 柏原館
      11:45〜12:00(昼食)   15:50     16:50
 7/29 柏原館=仁科3湖=大町=薬師ノ湯=以下Yコースと合同
      08:30                  09:20〜10:00

夏山合宿不帰嶮ツィート(J様のつぶやき)
○八方の、ローソン2軒ですれ違い、打合せ確認は肝要で楽しく安全−要注意
○柏原館は昔と同じ(カントリーイン)
   前庭は、藤棚 蒸発名残り惜し、往時、大出荘時代の庭花恋し
○八方アルペンライン
 @八方ゴンドラリフト(箱4人)
 Aアルペン・クワッドリフト(横B4人) アカバナシモツケソウ、オオバギビボウシ 
 Bグラード・クワッドリフト(横B4人) ツリガネニンジン、チタケザシ、花満開
    合計1,400円
○八方池山荘=リフト終点に第1ケルンあり  周り有名高山植物満開
○八方山界隈=大変賑やかハイカーが殆ど   第3ケルンまで眼下に八方池俯瞰
○下の樺 ダケカンバの林=古木が根じ曲げられているが頑として生きている
             直射日光を防ぎ歩行楽しい ハイマツ現る
○雪田=残雪大量=雪渓の右直登
○上の樺 ハイマツとダケカンバの稜線に上る
     南股川側の展望良好がガスでちらほら
     本来ならば不帰嶮バッチリ見えるはず 
     シツコイガスに邪魔をされ思う彼女は来ないの
     儚い恋の成れの果て、ザレ場とハイマツ展望所
○丸山(2,554m)丸い丸いと思ったけれど、なんと立派な三角形、されど唐松ガス去らぬ
○唐松山荘 
   2段ベットは快適で、西の窓から覗き見る、唐松本峰風の中、凛とするヤツオレ好きだ
○不帰3峰 稜線はルート下りは黒部側斜面ルンルン下降
○不帰2峰(南峰)登り切ったは虚空のみ。北峰目指しは屋形歩き岩稜全てコケモモちゃん
○不帰2峰(北峰)下りの手強さクサリの連続両手の間に足場を探す
         3点確保の必要実感、体と岩壁以外は全て虚空
○不帰1峰まだまだ先だ
         今度はスラブの右下がり、クサリ・ハシゴは見当たらぬ
         ホールドがっちり足場確実。テスト足場が崩落し、落石宙を舞う
○やっと下降の最終=天狗のコル
        左の黒部、雲が這い上がり、右の不帰沢遥か下。谷の雪渓下流に延びて
        白馬大雪渓に引け取らぬ。
○天狗の大下り逆登り。幾ら登れど頂き来ず、ガスの去来が怪しくなる。
        ままよ登れで頑猛に、行けども尽きぬ巨大砂利壁
○雨の中、稜線行けば右の雲、尾根を覆って隠している。左の斜面は下まで見える。
        雨を含んだ風ばかり。やがて招かぬ雷様の気配。
○ピッチ合わずの稜線歩き、行き先変更やむを得ず
       折りよく通る見知らぬ登山者。恥を忍んで依頼する。鑓温泉⇒天狗山荘へ
       依頼し終えて、別れた4人。3:1で出発。
○別れた後のやるせなさ、不安焦燥その中を遠慮しない鳴神様よ
       西から殴る強風、霰、雹、頭巾奪いの悪天候、予期した悪天現実化
       嗚呼人生のドラマ見る。此れが夢であって欲しい。
○つらく現実未だ続く。2者連絡の術不能=@携帯電話ザックの中
                    ATR持参せず
                    Bザックカバー色赤橙が良し
                    C雷・北東方面⇒これからいく方
○濃霧の中 道標発見=「天狗小屋あと 300m」地獄に仏の心境
      程なく天狗池と小屋の屋根=「安堵」とはこれを言う。
      ふと 後続者を思う。
○天狗小屋はユートピア×2=衣食住完備
      幸い人少なく4人のみのスペース上下確保
○朝から濃霧と小雨。雪渓を右上。主稜線を北へ行く
      程なく縦走路と鑓温泉の分岐点
      白馬鑓か温泉か、思案の場=即決下山したい。
○天下の大お花畑=大出原「チングルマ」「アオノツガザクラ」
「ハクサンコザクラ」=チングルマに押されていた。
○下山を阻む急雪渓、アイゼン装着・ストックは長い太い男物が頼れる
          春の残雪山 登降訓練物を言う。慣れ。
○念願の鑓温泉=通過するのもイマイマしい。コーヒー飲んで、土産買い、
簾越にヌード見る。嗚呼今回も入れぬ
○小日向のコルに直行か、と思いきや、湯入沢雪渓大下り
            鑓ヶ岳雪渓逆戻り
            V字登降余儀なくされる
○小日向コルは、雨具装着、巨大水芭蕉、コルをパスして猿倉目指し、登路と水流跡が
        長いの長いのヤンなったね。巨大ブナ林に出てホッとした 猿倉の屋根
        ここで南下組とコネ確保。 生中ジョッキ750円
○柏原館迎え車ありがたや=舗装された狭いが良い道、二股発電所から瑞穂まで
○柏原館、今はカントリーインとなり昔の大出荘の名残を探し
     今の綺麗に整備された館に「こんなもったいない山族ども」
      喰わせて、飲ませて、寝させて、テレビ観させて、浴させて
      一方、種池組の一夜に思いを馳せて    オヤスミナサイ?
                           文責 トーハタケン

<Yチーム 唐松岳・五竜岳・鹿島槍縦走>


               唐松から五竜を目指す
 7月26日(金)野崎へ集合。急遽伊藤さんが組内の不幸により同行できないことが
判明。今回の夏山合宿を早くから企画してきた伊藤さんが参加できないのは非常に残念
なことではあるが、残りの参加者で定刻に出発した。矢板ICから東北道・北関東道・上
信越道と一路長野を目指す。群馬では雨が激しく降るところもあったが、八風山トンネ
ルを抜けると晴れ間が出ていた。長野市内は渋滞していたが、ほぼ予定通り八方の柏原
館へ到着した。
 ここでYチームは扇沢へ車を回送してもらうため業者へ車を預け、その後八方ゴンド
ラ乗り場へ到着。ここからゴンドラ、リフトを乗り継ぎ一気に標高1,830mの八方池
山荘へ到着した。集合写真を撮りゆっくり登り始める。八方池までは整備された木道と
なっており、観光客やハイキングツアーの人たちで非常に混雑している。第2ケルン、
第3ケルンと進み八方池で昼食を摂る。ここで、伊藤さんより連絡があり、こちらの天
気は悪くないことを伝え、唐松岳頂上山荘で合流することとなった。八方池からは本格
的な登山道となり、人もぐっと少なくなった。

   
 

 雪渓が現れ、シラネアオイ・キヌガサソウ等の花が現れ皆から「久しぶり〜」の声が
出る。丸山手前で再び伊藤さんより「現在更埴JCT付近」と連絡あり。
 ハクサンシャクナゲやゴゼンタチバナ等の花を見ながら進むと丸山ケルンに到着。不
帰の嶮が望め皆で写真撮影。ガスが多い天気だか、時折日差しが射しまずますの天気で
ある。クロユリ、クワガタソウと見ながら進むと突然一日目の宿、唐松頂上山荘が現れ
た。高縁さんが宿泊手続きを済ませ、今夜の部屋、別館で一休み。その後20分で唐松
岳頂上へ登り、木村さんの弔いを無事済ませ、集合写真を撮り小屋へ戻る。夕食は、遅
れて到着する伊藤さんを待って、午後6時半の予定のため、乾杯を行いしばし部屋で寛
ぐ。しばらくすると、ずっとガスで頂上が隠れていた五竜岳が姿を現す。皆で外へ出て
その姿を確認。そこで和知さんより一言「女と酒は二号まで」ちょっと初日は飲みすぎ
ました(すみません)。午後6時前伊藤さん無事到着。夕食をとり幸いにも空きベットが
多かったため広いベットでゆっくり就寝となった。
 7月27日、二日目、午前4時起床。小屋の前で集合写真を撮り、Sチームと分かれ
る。二日目は五竜岳を経て、キレット小屋までの行程で、朝の天気はまずまず、目指す
五竜岳も見えている。小屋から出発して早速鎖場のある牛首の下りである。暫く五竜を
見ながら岩稜を慎重に進む。
 午前6時朝食を摂る。小屋で受け取ったボリュームたっぷりの弁当を食べながらしば
し休憩。この頃から時折小雨が降っては晴れ間が出たりして天気が怪しくなってきた。
まだ本降りではないためザックカバーのみ装着し出発。

 

 

 晴れたり曇ったりの中、唐松岳から五竜岳への稜線を進んでいるとコバイケイソウの
花畑が現れ、しばし撮影タイム。遠見尾根分岐を過ぎると間もなく五竜山荘に到着。山
荘で一休みをして五竜岳頂上を目指す。あたりはすっかりガスの中で、残念ながら眺望
は無い。岩場をどんどん登り、黄色い目印が見えてきたので、「やった!頂上だ!」と
思ったらただの道標であった。頂上は縦走路から外れているそうで、ザックを降ろし、
頂上を目指す。


 午前10時、2,814m五竜岳頂上に到達。バンザイで記念撮影を行い、雪山賛歌に続
き、偶然にも今日が海津CLのバースディということで、ハッピーバースディの大合唱
でお祝いとなりました。

 

 先ほど、ザックを置いた場所に戻ると雷鳥のつがいが姿を見せる。日本野鳥の会の会
員である高縁さんは雷鳥を見るのが初めてということで、間近で見る雷鳥に大感激!皆
もその可愛らしい姿にしばし見入ります。ここで伊藤夫妻とはお別れ。一足先に遠見尾
根を下り大田原への帰途に着きました。
 残り7名でキレット小屋に向かいます。五竜岳にいた山岳パトロールの人の話では、
3つの峰を超えれば小屋に着きますとのこと。以外に近いなと思ったら大間違い。切り
立った岩峰を次々と登っては降り進んで行く。
 途中、ウルップソウが姿を見せるが、既に花は終わっている。G5を過ぎ昼食を摂っ
た後、遠くで雷が聞こえ始めるといよいよ雨も降り始めた。カッパを装着し、皆黙々と
歩いていく。まだかまだかと思っていた時、突然キレット小屋が目の前に。雷が鳴って
いるため「早く小屋に入って下さい」というパトロール員の変えに従い、びしょ濡れの
まま小屋に入る。濡れたカッパや靴を乾燥室に持っていき、部屋に入ってようやく一息
ついた。ベット下段に女性陣、上段に男性陣と分かれ、一泊目に続いて非常にゆったり
とした寝床で皆リラックス。お待ちかねの夕食はハンバーグ。野菜もたっぷり添えられ
ており、大変美味しくいただきました。
 7月28日、3日目、午前4時起床。今日は八峰キレットを超え、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳
を経て種池山荘まで向かう。今日の天気は小雨が時折降るような状態で午前中はあまり
良くないようだ。海津CLの提案で、「朝食はキレット小屋で済ませてから出発。昼食
は冷池山荘のラーメンでも食べましょう」ということになり、皆大賛成。
 小屋からいきなり梯子を登り、八峰キレット超えが始まった。梯子と鎖が連続し、慎
重に通過する。八峰キレットを過ぎると今度は岩場の登りが延々と続く。滑りやすい岩
場をひたすら登っていくと吊尾根に到着。ザックをデポし鹿島槍北峰へ向かう。
 午前7時半北峰頂上へ。吊尾根に戻り次に南峰へ。北峰から南峰へは左手に雪渓とお
花畑を見ながら進むと、午前8時25分鹿島槍ヶ岳南峰へ到着。残念ながらガスがかか
り眺望は無いが、皆で集合写真、温かいコーヒーで一息つく。
 午前9時南峰頂上を出発。これまでとは一変歩き易い登山道をゆっくり下っていく
と、布引山までの間は、まさに雷鳥祭りです。つがいや子連れの雷鳥が次々と姿を見
せ、心を和ませてくれました。高縁さんも大満足の様子です。午前10時布引山を通過
し、そこからはお花畑の連続。キヌガサソウ、水面に咲く花はスイレンのようです。雪
渓の近くには、シナノキンバイ・チングルマ等、山の眺望はありませんが、花は沢山見
られました。
 午前11時頃、冷池山荘に到着し、待ちに待ったラーメン・カレーに舌鼓を打つ。こ
ちらもとても美味で、西穂のラーメンよりおいしい!!との声が上がる。正午前、冷池
山荘をあとにすると、暫くすると今夜の宿種池山荘が見えてきた。爺ヶ岳へのゆったり
した道を登って行くと再び雨が降り出し、カッパを装着。雨の中、爺ヶ岳中峰へ到着。
あたりにコマクサが見える頃になると天気は一変、太陽が見えてきました。緩やかな稜
線を下りていくと種池山荘に到着。1・2泊目とは違い小屋の前は大勢の登山者で賑わっ
ている。山荘の前に咲き誇るコバイケイソウと爺ヶ岳が綺麗でした。しかし、鹿島槍は
とうとう最後までその姿を見せてくれませんでした。
 3泊目の種池山荘は大混雑。大広間の入り口付近に寝ることとなったため、夜中の足
音に起されゆっくり寝ることはできませんでした。
 7月29日、4日目、午前4時起床。今朝は完全に雨。小屋で朝食を摂り、柏原新道を
黙々と扇沢に下る。扇沢で回送された2台の車に乗り込み、大町温泉薬師の湯で汗を流
す。ここでSチームと合流。長野ICから往路を戻り野崎の駐車場に無事到着。お疲れ様
でした。海津CL、植竹SLをはじめ皆様ありがとうございました。
                                 (荒木 記)

 

 


○と き  平成25年7月26日(金)〜29日(月)
○ところ  唐松岳、五竜岳、鹿島槍、爺ヶ岳
○てんき  曇りのち雨
○おあし  36,000円
○あ し  荒木・海津・和知車
○おあじ  おにぎり、コンビニ弁当、きゅうり、トマト、とうもろこし等
○参加者 海津(CL)、植竹(SL)、大野(記録)、佐藤(撮影)、高縁(会計)、
       荒木(報告)、鐘ヶ江、伊藤(26〜27日のみ)、伊藤(26〜27日のみ)
○コースタイム
 1日目 黒羽=野崎=波志江SA=東部湯の丸SA(朝食)=柏原館=ゴンドラ・リフト
      03:30  04:00  05:10       06:40〜07:10           08:50    
     −八方池山荘−第2ケルン−八方池−丸山−唐松頂上山荘−唐松岳頂上−食事
       10:10       10:50        11:30    13:10  14:55          15:35        18:30
 2日目 起床−出発− 朝食 −五竜山荘−休憩−五竜岳−小時飯−G5−昼食
      04:00  05:00  06:15〜35  08:15〜35   09:15  10:00    10:20   11:45 12:15〜30
      −雨具装備−キレット小屋着−夕食−就寝
        13:10      15:15          17:00  19:00
 3日目 起床−朝食−出発−休憩−吊尾根−鹿島槍北峰−南峰−鹿島槍岳山頂−
      04:00 05:00   05:30  06:35  07:20    07:30         08:25  08:35〜09:00
      布引岳−冷池山荘(昼食)−爺ヶ岳中峰−種池山荘−夕食−就寝
      10:00    11:05〜50         12:20        14:45      17:00  20:00
 4日目 起床−朝食−出発−扇沢着−薬師の湯−東部湯の丸(昼食)−波志江−野崎
      04:00 05:00   05:50  08:30    09:00      12:00               14:30   16:00


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