山の会初登頂 かまど倉
 
      引田橋からかまど倉を望む                         川化山
 平成25年正月、今年の山開きは、予定通り鹿沼のかまど倉をやりました。竈倉が名
前の起こりで、鹿沼市引田地区の大芦川に架かる引田橋から北に眺めた山容が巨大竈に
似ているからだそうです。

    旅に出て
    自分の立場を顧みず
   山三昧は曽良芭蕉
    彼らの仕草を模倣して
   止せばいいのに法螺を吹き
    皆に均等愛染桂
   分けて甘えて駄々をこね
    挙句の果てはコンビニで
   ワールドコンペの用を足し
    今日の目当ては竈倉
   ああ最高の幸せ実感と         トーハタケン

 黒羽山の会精鋭8名は、野崎伊藤さん宅AM7時30分集合出発。アプローチ短縮の
策で高速を矢板IC鹿沼IC利用とします。鹿沼市内でコンビニワールドクリア―。そして
一路懐かし県道小来川行き路線に出る。伊藤車がスムースに運転は、既に下見をしてい
るから・頭の下がる思いです。県道の板荷駅手前から東武日光線鉄道を左に踏み切り黒
川を渡って対岸が川化集落です。左右に屈折して大沢にある川化林道に入る。路面は砂
利で輪立ちが深く、乗用車には無理。石戸クラウンは慎重にスロー走行。墓地を右に見
て深い杉林に入ります。大沢の河底は水量が少なく、焼けに白が目立つ小石が多い。山
が花崗岩質(圧力変成花崗岩類)の為でしょう。車の底を気にしながら大きな二股へ到
着。両岸の山は、思いの外急斜面。3寸角が裕に採れそうな杉の純林で下生えは枯れ、
荒涼とした山中にも関わらず、一服の清涼感があるのは、どういう訳でしょう。
  
  里山は 清々しきかな 枯れ野道    宣代

 更に右俣の林道を行き、二つ程の小沢をパスして鉄塔監視路前の二股で車を駐車す
る。これ以上の車は無理。車デポで本格登山の出発とあいなります。

 
       沢沿いにスギ林の中を行く             221号鉄塔にて休息
 左の斜面が伐採されて山が明るくなり、鉄塔がハッキリ見える間所まで上り詰めて行
く。真上に6本の太い電線が横切るので我々の現在地がハッキリ特定できで安心。右に
トラバース気味に登る。上が明るいのは、杉の林がきれ雑木になることが予感できま
す。更にジグザクを繰り返してやっと稜線に飛び出しました。先ず目には入ったのは間
近な笹目倉の秀麗な姿です。気分の転換が周りの植生によってこうも変わるとは。本和
歌心でカヤトの稜線を歩く。間もなく鉄塔221号に到着。解放気分でオヤツと洒落こ
みます。

  贅沢に 山三昧の 去年と今年     蒼空

 登って来た斜面は、桧の林で景色はゼロです。尾根は又桧林になり、尾根が痩せてき
ました。少し登り瘤状のPkを左に捲くと、今度は急斜面で桧根っこが邪魔をする。這
い上る様にして山頂に達したPは東が明るい。岩頭に立つと古賀志山が視界いっぱいに
広がります。思っていたより近すぎる古賀志山は俺達を威圧する様です。

  川化 とは
   川が化けずに 山化けて
  杉の梢をかき集め
   桧の根っこを絡ませて
  たまに出てくる岩壁に
   藤蔓飾る 技が憎らし         トーハタケン

尾根が痩せていますが桧の森林地帯は眺望無しでそれほどの恐怖感は有りません。間も
なく山頂の雰囲気です。思った所でなく更にその先が山頂でした。

  あらたまの 心晴れやか 初登山    蒼空

 
          かまど倉山頂 3等三角点の前で   
 
           山開きにかんぱ〜い!                     ゆみこ甘酒とみえ羊羹
南は雑木林で大芦川流域の集落が見降ろせます。眺望は、少し下降した岩頭で、小さな
祠が建っています。其処へは岩場を少し下り南西方面の山々が見えます。日光山々は石
尊山や笹目倉に胸から下を隠され、背伸びして我々を見守っているようです。それでも
男体の数本の大薙ぎが簾状に、女峰が眉毛を逆立てる女房宜しく聳える姿は好印象がも
てる所です。


                   二股山を展望 下の集落は下沢
 帰りの岩場急登で、何人かにザイルでの下降、登攀、確保体験をしてもらいました。
時間が早いので、川化山を究めようと稜線を鉄塔越しに縦走する事にします。稜線縦 
走は、鉄塔から真っ直ぐ東に進みます。遥かに川化山が見え、その手前に幾つかのピー
クが見えて、少し不安が過ります。桧の林を下り気味に歩を進めると、いきなり急下降
です。CLも慎重に下降しますが踏み跡は、杉葉に隠されて定かでありません。最低鞍
部に到着です。此処に大きな岩塊があり、川化山の岩の状況を不安化させます。
 登りはやはり杉の葉で道が隠され、尾根がハッキリしない場所は要注意です。登るに
従って尾根型が出てきて僅かな道型が現れてきました。やっと頂上に着き、水分補給で
す。川化山は未だ先に見え、前途が思い遣られる所です。
 
 川化山 杉葉に足を 取られけり    宣代

 
         結構な下りでした               今日2つめののピーク川化山
 今度もやや下り気味に、ハッキリした稜線を下降して行きます。下り切ったと思いき
や、予感が的中の岩場が現れてきました。竈倉状岩壁です。しかも、尾根状に続いてい
るのです。今日の本格的な岩場挑戦です。CLの真価が問われる場所ですが、どうして
どうして慌てず騒がず、的確な手掛かり足場を指摘。安全に通過して適度なスリルと冒
険心の在処を知らされたようです。岩場というより、岩稜登攀の様相が終わって桧の急
斜面。又登りかと焼け気味がトラバースで救ったのです。右の稜線に向かってハッキリ
した踏み跡が延びているではありませんか。それを辿れ明瞭な踏み跡です。岩稜らしく
なったら、やっと待望の川化山山頂でした。
 アカマツの頂上は展望が有りません。しかし、余録的なもう一つの山に登れた満足感
がたっぷりで、不服は有りません。お昼がぴったりで、三角点のタッチももどかしく、
昼の宴が始ります。山の歓び、自慢の食材、ノンアルコールの我鬘水で紛わせ、大歓談
の一時が過ぎて行きます。


                        楽しい楽しいお昼です
 下降は元の道を戻りますが、下見効果の御利益で岩稜途中から大沢右俣に下降しま
す。もしかしたら、車デポ地に到着のルートになります。急降下は雪の急斜面下降の要
領で、靴を踵で蹴り込みながら安全楽しく下ります。やはり雪山での登降訓練が身体に
覚えさせてある事が役立つのです。急斜面が終わると里山の特徴で、森林整備の為の作
業道が必ずあるものです。今回も例にもれず可なり古いが林道の跡が続いて楽に歩ける
のは有難いです。
 程なく広く新しい林道に出合う。何と此処は、車デポの一つ上の沢ではないか。幸運
ではなく、地形図の読みが正しかっただけの話です。
 車に乗り、やおら帰還の途に就きます。下りは余計に車の底に気を配り、ユックリズ
ムで下ります。右側に突然ゴイサギが飛び出す。途中で案の定ガラガラ音が始まる。多
分、枯れ枝が車体の床に絡まったのでしょう。またして左にヤマドりが姿を現し裕々歩
いています。平坦地に来て車を下り枯れ枝を取り除きほっとします。

  冬の鳥 逃げようともせず かまど倉   宣代

 宇都宮ろまんちっく村で会計。帰りは、国道293から4号線で野崎。解散。ご苦労
様でした。
                              藤田 記

○と き  平成25年1月13日(日)
○ところ  かまど倉(556.6m)、川化山(497.3m) 栃下県鹿沼市
○てんき  晴天
○おあし  石戸車、伊藤車
○参加者  海津(CL)、大野(SL)、藤田(報告)、伊藤(写真)、伊藤(記録)
      大金(会計)、石戸、鐘ヶ江
○コースタイム
      黒羽 = 野崎 =東北自動車道= 登山口(かまど倉第2分岐)−
      07:00   07:35             08:50〜09:05
      221号鉄塔− かまど倉 −221号鉄塔−P440−川化山(昼食)−
      09:40〜09:50 10:00〜10:55  10:10     11:35  11:50〜12:40
      登山口(かまど倉第2分岐)=ロマンチック村=野崎=黒羽
      13:15〜13:20           14:10〜14:45   15:30 16:00


                                            カシミール3Dにて作成
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