第37回日光清掃登山参加報告    

             前夜祭報告(平成22年7月3日)

 前夜祭参加は、4名。事前に県岳連自然保護委員会を開催ということで、藤田・木村2名は、
正午出発。和知・大金の2名は午後3時発で遅れて出発。
 小雨が降るが大したことはない。玉生でコンビニ弁当を買い車中で食べる。天気の変わり目
は華厳の滝。いろは坂は、ガスの中だが、天井は明るい。これは、雲が薄いことを表している
ので天気は見通しが明るい。案の定、中禅寺は青空が雲の間に覗いている。
 湯元に到着。殆どの会は集合済み。手塚委員長に挨拶。速水事務局長に受付を済ます。か
なり雲が厚くなってきたが、隙間がありまず心配はないであろう。
 委員会が開かれ、前夜祭の進め方、明日4日の開会行事の共通理解、役割分担などで終
了。
 目の前の三岳がはっきり見え、金精峠の向こうは明るいので、明日は結構天気には恵まれ
るかも。それでも、にわか雨は考えられるから、和知・大金の御二人さんを待つまでもなくテン
トを張ることにする。

「前夜祭 酒肉混じりの交流も
此の年で  テント張らなきゃ寝られない
夜も更ければ天幕で
白河夜舟で鼾掻く
明日は 白根で 坊がつる」             トーハタ ケン

「明日を恨むな JJさん」               トーハタ ケン

 我らが宿り(ダンロップ6人用デスぞ)

見かねて融雪会の奈良さんが、手伝ってくれて助かる。ほどなく後発の二人が到着。お馴染み
の岳連自然保護委員たちと何年振りかで合う。話が弾む。
 午後5時から日本山岳会との共催で、日光の自然保護現況について講話を聴く。湯ノ湖山
荘・伊藤誠氏、「役所と民間団体で行う自然保護がうまくかみ合っていない現状と奥日光の自
然の状況」を話された。特に自然破壊の元凶は、ニホンシカの食害がニッコウキスゲ・ウラジロ
モミを害し、生活エリアを広げつつある。オオハンゴンソウ除去よりシカやサルの駆除が先で
はないかと言う。

   
  自然保護委員会の現地研修      講師 伊藤誠氏                       只今朝食準備中

 午後6時から、各山岳会と日本山岳会との交流パーティが始まる。@小島栃岳連会長、A日
下田日本山岳会栃木支部長の挨拶。速水事務局長の進行で、乾杯は、日光の玄梅さん。各
山岳会からの差し入れ紹介。(わが旭興はすぐになくなる。)
 毎年の事ながら、日光滝探検隊斎藤ご夫妻のメインディッシュ豚汁とうどん。参加者全員の
感謝で盛り上がる。三々五々の交流が歌や冗談と歓声で夜も更ける。中ほどに参加者の自己
紹介で更に盛り上がる。良くも降雨に遭わずフィナーレを迎え、オヤスミナサイ。
 夜中じゅう雨が降ったり止んだりでテントの雨漏りが心配だったが、降水量はそれほどでなく
設営が万全であった。
 明けて7月4日、予定通りの朝食メニューと昨夜の残りもので簡単に済ませる。日帰り組6名
到着。マイテントに来て、昨夜のアンバイを説明。皆で、撤収作業。あっという間に完了。
 開会行事(ビジターセンター)が始まるので、車で移動。白根ゴンドラコース(丸沼スキー場)
は、我ら黒羽と栃木山岳会の2パーティだけで、静かな山行になった。ゴンドラ会社の好意で
往復500円にしてくれた。

                                               藤田 記


  日光清掃登山(白根山)当日組報告
                                
 栃木県山岳連盟が主催する第37回日光清掃登山が7月4日(日)開催された。前夜祭から参
加の4名と合わせて10名の参加であった。

  朝5時、野崎ダイユー前を出発。当日参加組は野崎方面が多いということや日光に向かうこ
とからここが出発地となった。山に向かう度に聞こえるのは、蛙の声であったり、カッコウの
清々しい声であったりする。今日は、夏を告げるように蝉がカナカナ・・・と鳴き始めていた。梅
雨時期でもあり、天候は非常に心配であった。船生付近から降り出した雨は、日光所野では
本格的となり、憂鬱な一日となりそうであった。しかしながら、馬返し付近まで来ると青空が見
えるまで回復し「山の天気は本当に分からないものだな」と車中は「ルンルン」気分で盛り上が
ってきた。

 6時35分日光湯元到着。キャンプ場で前日組を探す。いくつかのテントはまだ張られていて、
夕べの前夜祭の様子を伺い知ることができた。無事合流。テント撤収の講義を受けた。(結局
手伝わされた・・・)

  講義中「あーで、こーで」

 7時30分、日光ビジターセンター前にて清掃登山の開会式に出席。栃木県山岳連盟の小島
会長の「次世代のために、自然を。そして、山の日制定を目指そう」との挨拶に始まり、協賛団
体の日本山岳会栃木支部麦倉さんより「自然に対する関心の持てる社会の実現を」。また、栃
木県山岳連盟名誉会長坂口さんより「クリーンな世の中に」などのアピールのあと、手塚自然
保護委員長からの注意事項の説明のあと、それぞれの持ち場に移動した。

  

 白根山コースは、黒羽山の会の10名と山岳連盟の18名とのこと。ロープーウェイ会社の配慮
により通常1,800円のところ500円ということで、予定を変更して往復利用することにした。

 

 丸沼スキー場の山麓駅からロープーウェイで15分、山頂駅に到着。和知CLの「山やでは考
えられねぇ」の言葉が印象的でした。あっと言う間に標高2,000m。そこは、手の加えられた人
工の庭でした。かわいそうなことに、植生ではありえないコマクサやクロユリが植えられ心なし
かしょんぼりと咲いているようでした。花の時期は過ぎていましたが、シラネアオイだけは元気
に見受けられました。やはり土地に合っているのでしょうか。

  
         山頂駅   コマクサ                                     クロユリ

   
            葉だけですがシラネアオイ                          いざ出陣!!

 午前9時、山頂目指して出発。天候は曇り。登山口から二荒神社の鳥居を潜る。「なぜに二
荒?」の疑問を感じながら朱塗りの新しい社を左に見て、シカ防止の柵の中に入る。山頂のハ
イキングコースとして整備されているせいかりっぱな登山道である。コメツガ・シラビソ・ウラジロ
モミの樹林帯を進む。イワヒバリやオオルリが歓迎してくれるかのように賑やかである。

「どこからか おおるりのこえ 白根山」 大金宣代

カニコウモリの群生を見ながら、「葉がカニの甲羅に似ているからカニコウモリ。でも、コウモリ
とは傘のことかそれとも蝙蝠が羽を広げた姿か」談義をしていると血の池地獄の分岐に到着。
小休止。「白根山は恐ろしいネーミングの場所が多いなぁ」。衣類調整と水分補給を行い5分で
出発。

  

 ここから大日如来・七色平分岐を順調に進む。再度これから迎える急登に備え力水。植生は
ダケカンバが混じる。地獄薙を過ぎるあたりからイワカガミの群生がそこかしこに見られとても
きれいだ。木々の間から振り返れば山頂駅が見える。残念ながら群馬の山界は見えず。

「岩鏡 お前はやっぱり 高嶺の花だ」      トーハタ ケン

いよいよ森林限界に近づく。シロバナノヘビイチゴやコケモモの白い花、イワカガミのピンクそ
してミヤマキスミレの黄色に疲れを忘れる。すてきなお花畑だ。ハクサンシャクナゲも姿を見せ
たが、花はまだのようだ。あたりは霧に包まれ始めた。しばらくすると一頭のシカが姿を見せ
る。登山者の姿を見ても、驚く様子もなく悠然と草を食べている。藤田名誉会長が一石を投じ
た。「大切な高山植物が食べられてしまう」と物凄い怒りの表情だ。
   
        高山植物を食い荒らすニホンシカ                           間もなく降雨に遭遇

 視界はきかないが、足元にはイワカガミやコケモモ、シロバナノヘビイチゴが咲き競ってい
る。本当は足を止めてもっともっとカメラに納めたかったが、団体行動ゆえ列を乱すことは危険
な事を知る。後で和知CLより「気にはしていたが、天候の事雷が鳴ったり時間が遅くなると雨
の心配や全体のペースを考えるとゆっくり時間が取れなかった」それぞれの立場で皆動いてい
る。ここまで来ると山肌には樹木はなく足元も玉砂利のように滑りやすく歩きにくくなる。

「白根山 お花畑に 笑顔咲く」      秀雲

 顔に、ポツポツと霧とは違うものが当たる。11時10分、CLの「雨具装着」の指示。黒羽式装
着はいつ見ても早い。5分で完了。後ろの三人はズボンは履いたが上着は付けず。ところがこ
れが大失敗。すぐに激しく降り始める。和知CLの判断の正確さに関心しきり。ただただ反
省・・・・。

「リーダーの命を聴かずが天罰だ」            トーハタ ケン

 雨や霧で足元しか見えなかったが、山の斜面がヒカリゴケのついた岩と岩の間から顔を覗か
せたピンクのイワカガミで溢れてきた。それは、天空の中のお花畑のようで、青空こそ顔を見
せてくれなかったが、心の中は充分に満足する風景でした。

  

 11時38分、山頂に到着。雨も殆ど上がった。祠の前で記念撮影。そして恒例の「雪山讃歌」
「坊がつる讃歌」を声高らかに歌う。頂上の多くの登山者がその様子をうらやましそうに見てい
るように思えた。天候が心配で気の急く昼食。それでも、おにぎり・カップめん・胡瓜の漬物・蕗
の煮物・りんご等などそれぞれの日替わりレストラン。最後に廣田さんのコーヒーまで味わうこ
ともできました。
 12時20分出発。12時25分、一等三角点到着。こちらには、『白根山 2,578m』の標識あり。
再度記念撮影。



 ただちに下山開始。しかしながらここらからが大変でした。霧のために視界が悪いこと、案内
表示が十分でないこと、そんなことから和知CLはさぞや苦労されたでしょう。改めて感謝。急
斜面の下り。白根山最大の難所。足場が悪くそして狭い。他のパーティの落石などあり、山の
恐ろしさを改めて知る。自分たちのペースでゆっくりゆっくり下りて行く。
 山は、ツガザクラ・ミヤマハンノキ、しばらくするとダケカンバ・シャクナゲに植生が変わる。シ
ャクナゲの大群落に遭遇。ぜひとも晴天の満開の時期に来たいものです。

  

 13時52分、弥陀ヶ池分岐。小休止。ここでルート変更。座禅山を取りやめ、七色平へ向かう。
森林限界を過ぎ、樹木の間の急な下りを黙々と進む。七色平は通過。紫のハクサンチドリが
咲いていたが、金網に守られた湿地帯でした。避難小屋を過ぎると、七色平の分岐に到着。こ
こからは朝通った道。15時3分山頂駅。帰り足は速い。ところで、今回の目的、清掃登山の成
果は?といえば、輪ゴムが二本に杖の先一本。山のマナーはずい分良くなったと感じたもので
す。
 15時30分山麓駅到着。それぞれにお土産を買い求め、ソフトクリームをほおばりながら、15
時55分スキー場をあとにする。「16時まで温泉無料」は断念。

「温泉は  またの機会に  有料で」         文さん

 最後にカトリーヌにて清算・コンパ。各々の山への思いや次の山への希望を語り合って解
散。御苦労様でした。

   カトリーヌにて御満悦の・・・

 和知さんのリーダーとしての資質や判断力そして藤田名誉会長の山や植物の知識に憧れた
一日でした。私に備わるのはいつのことでしょうか・・・・・
                
                                          伊藤 ヒとフ 記

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