第3回登山教室(安戸山)



 平成22年6月6日(日)、梅雨入り前の絶好の登山日和でした。受講生8名、山の会メンバー14
名、併せて22名の活気ある山行でした。

「安戸山」1,152mは、塩原温泉郷の一つ大網温泉の北に聳え、早春の高山植物(カタクリ・ショ
ウジョウバカマ・イワイウチワ・ヤシオツツジ・ニリンソウ等)の群生地があり、最盛期には花が
爛漫と咲き乱れます。そして、知る人ぞ知る山ゆえ、静かな山行ができるとの事でした。初夏を
迎えた今は、どんな花たちとの出会いがあるのだろうか楽しみでした。

本日の教室CLは、藤田名誉会長。SLは和知。山の会のスタッフは、CLに木村会長。SLに伊
藤です。

いつものように、黒羽マービン午前6時集合。車3台に分乗し、塩原蟇沼目指して出発。木村会
長があらかじめ了解を得ておいた郡司さんの空き地に車を駐車。なんと受講生の皆さんたち
は、到着していて、私たちを待っていました。



「安全な登山を目指して、楽しく歩きましょう。」と会長の挨拶。和知SLの指導で準備体操。地
図の説明。


                        「栃木県の山」山と渓谷社より

雲ひとつない晴天を見上げ、前方の安戸山を眺め、さあ、出発です。今日は、真夏のような太
陽がとても眩しく弾む心で、7時5分出発。先頭グループに受講生CL藤田が行き、後続に木村
CL、山の会メンバーが続きます。

蟇沼の登山口からスギ林を歩き始めて15分、最初の休憩をとりました。足元には、ユキザサ
の花がとても可憐です。ふと、見上げると、ヤマフジの紫が目にしみ、エンレイソウ・ミズナを愛
でながら山道を歩きます。

        ラショウモンカズラ

塒沢(トキサワ)の谷に掛かる古い堰堤の滝を見ながら衣服の調整をしました。さらに15分ほ
ど歩くとラショウモンカズラに出会い、ほっと一息つきました。かなり歩き、小尾根を乗り越す先
にご神木2本と小さな石の祠がありました。

 御神木    

藤田CLの指導で小尾根の状態とご神木の位置について地形図の勉強をしました。この辺り
は、ピンクのヤシオツツジの群生地とのことですが、すでに花期は過ぎています。更に進むと、
前方が明るくなり、安戸山が見えてきました。古い林道に飛び出したのです。


何処からか、小鳥の鳴き声が聞こえてきます。鶯のみならず何種類かの鳥です。両側がミヤコ
ザサの広い道を行きます。ドウダンツツジの咲き残りやヤマツツジの深紅の花を見るようにな
ります。またまた、小鳥の合唱の中を行きます。いよいよ山頂も間近になってきたようです。

林道を辿り(たどり)急に左に曲がると安戸山入り口の標識板があります。林相が変わり、クマ
ノミズキの白、トウゴクミツバツツジの紫が目に付きます。

蛇尾川側の斜面を回りこみ、塩原側の尾根に取りつきます。

いきなり急斜面のロープに挑戦です。ここで一句

「安戸山 綱につかまり 山つつじ」   宣代

一人ひとりそれぞれのペースでゆっくり登りました。9時35分、満開のヤマツツジに迎えられ安
戸山頂上に辿り着きました。「栃木百名山 安戸山」という表示板が樹木に取り付けられていま
した。鶯の囀りを聞きながら心和むひとときでした。



藤田CLより樹木の説明が始まる。

  
       ニショクウツギ                           秋グミ

「シラカバ」や「ダケカンバ」、「ヤマツツジ」「二色ウツギ」「秋グミ」「ミズナラ」「クマノミズキ」「コ
ナラ」「ホウノキ」「モミジ」等々丁寧な説明です。蝦夷ハルゼミの鳴き声姦し(かしまし)。
 
「青空と エゾハルゼミの 安戸山」   秀雲

下山の急傾斜。今度は和知SLが先導となり、ロープに十分注意して下降すること。ストックは
最長の寸法で使用すること。

登る時は気付かなかった高山植物のチゴユリ、マイズルソウ、ツクバネソウと出合う。登山口
標識の林道にウリハダカエデ林立場で昼食タイムとなりました。
   
 安戸山日替わりメニュー

例によって、山岳日替わりランチの大振る舞いが始まった。胡瓜の漬物、ラッキョ漬け、筍のピ
リ辛漬け、蕗(ふき)の煮物、春菊のごま和え、バナナケーキ、果物等など。おにぎりを食べ終
わった後、紅茶とケーキで寛ぐ(くつろぐ)。至福のひとときです。何よりの贅沢な時間に感謝し
ています。皆様、御馳走様でした。

約1時間後、同じ道を下り、再びご神木に下山。風がとても爽やかです。みんな立ち止まって小
さな石の祠に手を合わせてお参りしました。日差しが眩しい。藤田名誉会長曰く、

「蟇沼の頭上にあるは安戸山 登らんと欲し

  塒沢から一里ばかり 御神木 先ず心にかかりて 謂われ(いわれ)を探るに

  二本の御神木 峡間(きょうかん:谷間)を潜れば(くぐれば)願い叶うとある

  因ってこの杉を『叶杉(かのうすぎ)』と名付ける

  名もない安戸山 無名の地名多ければ

 登山路入口を『塒沢平(トキサワダイラ)』と関谷に刻む」    藤畑 謙

 杉林の下降路を下りに下ると、上りでは気付かなかった植物に出会うことがあります。目線
が異なるからだろうか、あるいは、気持ちに余裕がでるからだろうか。12時30分、塒沢まで、下
りてきて涼やかなセミの声、エンレイソウを観察しながら歩きました。駐車場が近くなり、細かい
小さな白い花の空木(ウツギ)が目につきました。同じ空木でも、コゴメウツギであると知りまし
た。12時35分、無事駐車場に下山となりました。

   ザックの負い方

受講生に対して、靴ひも、スパッツの確認。最後に自分の歩いた道を「地図 関谷」での確認も
欠かさずに行われました。12時45分、解散となりました。

 会員は、一路黒羽に車を走らせ、清算コンパと次回山行「和賀岳」「御亭山清掃時の標識」
について協議し、3時解散となりました。大変お疲れさまでした。


記録

○と き  平成22年6月6日(日)

○ところ  安戸山 1,152m

○てんき  快晴

○あ し  木村車、和知車、伊藤車

○あ じ  各自(安戸山日替わりランチ)

○おあし  ¥1,500

○参加者  

  ・受講生  荒井、小高、後藤、後藤、谷口、早川、助川、本田  8名

  ・会 員  藤田、和知、木村、伊藤、植竹、大野、平山、深澤、伊藤、大金、鐘ヶ江、
        佐藤、古矢、荒木                      14名
  ・役割分担 
      CL(藤田・木村)SL(和知・伊藤)報告(古矢)会計(大金)撮影(佐藤)記録(大野)

○コースタイム 

  黒羽M==ライスライン廻り==蟇沼集落(郡司さん所有地)―塒沢堰堤滝―御神木(叶杉)
   6:07               6:40−7:05          7:20−7:50     7:55

  ―塒沢平―安戸山山頂―塒沢平(昼食)―塒沢堰堤滝―蟇沼集落==華園==黒羽M
  8:15-8:20   9:35-10:10  10:45-11:40   12:35   12:45-13:15  14:00-14:50 15:00

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